食べるときに大事にしているものは?
小学校教員を休職しています。
二人の幼い子を育児中です。
子どもを産み育てる中で、食について深く考えるようになりました。
食べ物に求めるものは何ですか?
「美味しさ」「安心・安全」「安さ」「栄養価」、人によって何を重視するかはそれぞれ異なるかと思います。
何を食べるか選ぶとき、「安さ」に価値を置いている人は多いと思います。
「安さ」の裏には企業の努力があります。
安さを求める顧客に1円でも安く提供したいという思いを実現しているのです。
安さを実現するための方法はたくさんあると思いますが、その一つが大量生産です。
流れ作業で大量に生産することで、安さを実現できます。
あるレストランを紹介する番組を視聴していました。
安く新鮮な魚を提供するために、その企業で養殖をしているということでした。
魚を締めて新鮮なまま店舗へ輸送するという映像が流れました。
魚に刃を入れ、コンテナの中に放るという映像でした。
食について関心を持つ前の私だったら、その映像を何も考えずに見ていたはずです。
今の私は、魚を殺めていると認識していました。
「食べるために魚をさばく」ことを否定しているわけではありません。
魚の命を何とも思っていないやり方に見えたのです。
「食べるために魚をさばく」のではなく、「大量生産のために魚を殺める」に見えました。
大量生産は、本当に大事なものを見失わせてしまうのかもしれません。
また、魚をさばく映像は当たり前に流れるけれど、豚や牛をさばく映像は流れませんよね。
私たちは、無意識ながら命をランク付けしているようです。
食べるということは、食物の命をいただくということです。
また、食べるということは、自分の命を長らえるための行為です。
そういった感覚をきちんと持ち、何を食べるか選択したいなと思いました。