元小学校教員のもっと生きやすく・楽しくなるんじゃないかブログ

小学校教員病休→休職→退職。幼い2児の育児中。誰にでもその人固有の良さがある。それを輝かせて、よりよい人生を歩んでいきましょう。

毒親とのせめぎ合い、そこから得たもの。

おはようございます。kazです。

 

我が家は10連休なので、私の実家→夫の実家に帰省しています。

 

以前にも触れましたが、私は毒親に育てられました。

今もその毒は脈々と私の中を流れています。

 

毒親といっても、虐待されていたわけでもなく、ネグレクトでもなく、

兄弟と比較されていたわけでもなく、離婚もしていない、

ごくごく普通の家庭のように見えていたと思います。

 

何が毒だったかと言うと、母親の価値観です。

それがずっと私を苦しめてきました。

今は少し解毒できてきたかな、というくらい。

 

大人になって、自信がないとか、自己嫌悪とか、自己肯定感・有用感が低いとか、

そういうことで悩んでいる人は、ほぼ100%、毒親育ちなのだと思います。

  ※私の主観なので、違っていたら教えてほしいです。

 

そして、子どもを持ち、子育てをすると、毒親になる可能性がかなり高いと思う。

   ※ここも私の主観です。

私も毒親です。少しずつ毒を抜いて親に近づいているといいのですが・・・

 

 

で、前置きが長くなりましたが、

その毒親との関係が本当に難しい!!!

 

会うと必ず嫌な気持ちになっていたので、一時期距離を置いていました。

でも、自分の価値観を築いていき、少しずつ人生が好転していき、

母親に対しても、感謝の気持ち、尊敬の気持ちが戻ってきました。

 

「戻った」と書きましたが、元々、母親の価値観に縛られていたので、

母親が正しい、母親は尊い、母親に育ててもらって感謝、

という気持ちが当然のようにありました。

 

自分が子どもを持ってから、

子どもに対して言いたくないことをつい言ってしまったり、

自分を守りたいが故に子どもを傷つけてしまったり、

自分の育児にどんどん自信がなくなっていて・・・

いろんな本を読んで、「毒親」の存在に気づいたという経緯があります。

本の中でも、自分が受けた経験をまた繰り返すと書いてありましたが、

本当にその通りでした!

 

それからは、ずーーーっと母親を憎み疎んじていました。

それが、自分を見つめる時間をもったことで、薄れていったというわけです。

どうやって薄れたのか、また分析して書いていきますね。

 

 

今回は、それでも、やっぱり、関係性の難しさを感じたということを書きます。

 

母親も孫たちに会うのを楽しみにしているので、それを叶えてあげたくて、

それが一番の親孝行だと思っているので、今回も帰省しました。

 

私は世の平和を願っているくらいですから、笑

母親の話、愚痴ばかりですが、「ふん、ふん」と聞きます。

コーチングも勉強しているので、「大変だったねー」と共感します。

 

で、今、私が退職して、どんなことやっているかの話になったときに、

環境保護ボランティアをしているので、

「自分たちが出したごみが環境に悪影響を及ぼしていて、

だからこういうことを大事に生活しているよ」

と言ったら、

 

「オムツだって環境破壊なのにねーー」

「服たくさん持ってるしねーー」

 

と攻撃してきました。

カチンときた!

でもすぐ反撃せず、数秒考えて、

「今の言葉で私は嫌な気持ちになったよ」

「きれい事言って、全然できていないよねって否定された気分」

「時々子どもたちにも自分を守るために攻撃する言葉使っているんだよ!」

「そういうのがあるから、もう話したくなくなる!」

 

あーーー負けたーーー

 

攻撃された以上に、攻撃してしまいました・・・

 

母親は「自分は不憫だ」という思いに悩まされている人です。

だから、自分を良く見せたい!という考えが人一倍強いんです。

自分の悪いところは隠す、

隠すだけならいいのですが、

自分の悪いところを徹底的に排除したいがために他人を責めるという行為に至ります。

 

私が環境に配慮しているというのを聞いて、

自分が否定されていると思ったのでしょう。

(もしかしたら、私の言葉に母親を否定する気持ちが入ってしまったのかもしれません・・・)

それで自分を守るために、私を攻撃した。

 

私は、それを知っているので、数秒考えたけれど、うまく対処できずに、

むしろ、反撃してしまいました・・・

そう、私も自分の悪いところは隠さないといけないと思い込んでいたから。

悪いところを排除するためには、相手を攻撃するしかない。

その染みついた考えの癖を治すのって、本当に本当に難しい。

 

親孝行したくて帰省したのに、何だかなーの結末になりました。

 

でも、あー嫌だった、で終わらせずに、次にどうつなげるかを考えればいいんです。

ヨーガの先生にも、

「誰かに怒りが沸いてきたら、相手ではなく、自分に目を向ける」

ということを教わりました。

相手を変えたかったら、自分を変えよう とかよく言いますが、

とにかく、自分に目を向けることで、自分も周りも環境も変わるということを

ここ数年でたくさん体験してきました。

それが私の人生を好転へ向かわせた重要ポイントです。

 

 

自分を見つめた結果、

 

自分は180度変わったと思っていました。

でも、実はほとんど変わっていないんだなと気づかされました。

私ってすごいかも、とか勘違いしていました。

あれだけ自己肯定感が低かったのが、これだけ自信家になったのは、確かにすごい。

でももっと自分を謙虚に見つめることが必要だなと思いました。

 

母親に対しても、養育環境とか、家族の事とか、結婚してからの境遇とか、

辛いことがいっぱいあったのも知っている、

母親自身が苦しんでいる、

それを受け止めてあげられるのは、私しかいないということもわかっている、

でも、まだまだ自分がかわいいんだなって気がつきました。

 

そして、親の影響は大人になってからもなかなか抜けない、

それを理解して子育てをしてほしい、

そうでないと苦しい人たちをつくってしまうという現実。

この考えを子どもを育てている親たちに、これから親になる人たちに伝えたい!

という思いを強くしました。

 

 

誰も傷つかない世の中に、また一歩近づいたかな?